「ジャマイカ楽園の真実」をみる

映画館を出るとユルい商店街。

unboyさんに勧められていた、「ジャマイカ楽園の真実」という映画を大阪、九条のシネヌーヴォにて鑑賞した。見終わってすぐの感想は、本当は自分で調べて知るべきことだったんじゃないかな、と自分を責めるくらい、知らないことだった。そして、じゃあ、自分には何ができるか、を考えることだった。

アンガージュマン」という言葉は、哲学者サルトルの言葉で、政治参加という意味もあるが、各人の人間性あるいは「自分らしさ」は選択と行動を通して現実化する、という意味もある。現実そのものにかかわって生きるということ。「自らの意志で選び取る」こと。アンガージュマンにはもう一つの重要な側面があり、 自分が或る選択をすることは、 他の人もその選択をなすべきだと主張することになるとサルトルは言う。*1

私の現実を考えた上で、できること、といったら、作品をつくることしかない。声高に高島屋の前でジャマイカのための募金活動をしたところで、そのお金は本当に困難を強いられている貧困層に流れるわけでもなく、というのも、届ける自信も、方法も知らないから。けれど、作品を通じてその方法を知っている人に、その行動を起こさせるように、促すことは、もしかしたら、できるかもしれない。(80歳くらいまで制作していて、一つ、できるかできないかぐらいなのかもしれないけど) それが、できることかなと決心した。力足らずで、みじめだけれど、私には、そんなことしかできないと思う。
暗くないですよ。極めて、気合いが入りました。