北野天満宮の鏡

大報恩寺千本釈迦堂)/京都 上七軒 に行ってきました。阪急大宮か西院から、市バス203で上七軒下車、歩いてスグのところにある、鎌倉初期に建てられた寺院。400円(学生)
鎌倉初期に建てられただけあって、本堂の中の柱には応仁の乱のときの刀や槍の傷(なんや穴がぽつぽつ空いてました)が。京洛最古の建造物として、本堂は国宝に指定されてます。

境内に霊宝館というのがあって、ここがちょっとした博物館的なつくりになってました。

  • 六観音像=聖+千手+十一面+馬頭+准テイ+如意輪/定慶作1224

個人的には、如意輪観音が座っている格好で、立て膝のかんじと、手のポーズの塩梅が良いと思った。馬頭もいい。目は玉眼。運慶快慶と同時代の定慶作。顔の表情の、堅さと柔らかさ具合のバランスがやや「堅さ」よりで、良いかんじ。

十大弟子像というのは、釈迦に従う十人の弟子の姿を表したもの。弟子ということなので、人間らしい表情にしている。確か、興福寺の国宝館にも十大弟子像てのはあったはず。
でも、こちらのほうが、表情がやや印度より。厳しい修行に耐えている感が強いです。


本堂では、天蓋のつくりが少し変わっていました。四角の立体物の各辺から、瓔珞が垂れ下がっているような感じ。なので、ドーンと重たい印象です。ちなみにこれも国宝に指定されているそう。
本堂は窓(と言うんだろうか?扉?)がちょうど映画の比率で風景が切り取られて、開かれていて、風がスー と抜けて気持ちよい感じでした。

その後、近くの北野天満宮へ。
途中に「やきもち」100円を購入。薄皮にあんこたっぷりで美味。
境内では梅干しをざらっと並べて干していました。そんな残暑の一日。